”たまたま”のおかげ

自信を持っていても、確認作業は必要だと思う。

着付けの仕事を始めたばかりの頃には、何をやっても心配で仕方がなかった。
大丈夫だったかな?崩れなかったかな?きつくなかったかな?

今は最初の頃のような心配はない。自信をもって着せられる。

だけど、コンタクトが取れるお客さんにはちゃんとお聞きするべきだというのも、持論だ。
何か問題点があるなら、改善しなくてはならないから。

先日袴をお着せしたお嬢さんには、「たたんであげるから一日吊るしたら持っといで。」と言った。
そしたらちゃんと持ってきた♪
貸していた帯や衿と一緒に。

着物をたたみ、長じゅばんをたたみ、袴をたたむ。
たたみながら

どうだった?
きつくなかった?
崩れなかった?

成人式の時には気分が悪くなったけど、今回は全然そんなことなかった。
(成人式の時には、彼女はよそで着付けをされたので、関わったのは私ではない。)
楽だったよ~。
それにきれいだったよ~。

これ、いつも言われることなんだけど、やっぱり言われると嬉しいな。(^^♪
「前によそで着せてもらった時とは全然違った。ラクなのに崩れなかった。」
って、言ってもらえる着付けを教えてくれた、着付け教室の先生に心から感謝!・・・である。(笑)

私自身、あの先生に教えてもらうまでは、自分でも結構きつく紐を締めていたから。
年長者から教えてもらっただけじゃなく、着付けの先生からちゃんと習いたいと思って通った教室だったが、目からウロコの連続だった。

ココのひもはこんなに緩くても大丈夫なのか!
逆に、こっちのひもはこんなにきつくしないといけなかったのか!

という、ひもの締め方のメリハリを教えてもらえたことは、大きな財産だ。
あの頃は、なぜそうなのかというリクツまでは習わなかったけれど、いろいろ勉強するうちに、わかってきた。

人間の骨格に合わせたひものかけ方をすれば、ラクだし、崩れない。

なるほど。そういうことだったのか。
と、最近になって理解が追いつくという、体たらく(^^♪

でも、技術的にちゃんとできるようになったのは、全くあの先生の指導のお陰だな。
たまたま日程的なものと、場所的なものがマッチして、そこの教室に通っただけ。

だけど、人との出会いは、そうしたたまたまの出来事が大きくモノを言う。
たまたま、良い出会いができ、たまたま、良い指導を受けることができた。

大いなるものに波長を合わせ、大いなるものに包まれる生活をしていると、自然に物事がうまく流れていく。

・・・温かい春の日差しに包まれ、今日も幸せ。(*^-^*)