2017.07.01

昨日の未明、私は呉にいた。夜中から激しい雨と雷だった。災害情報(?)の音で目が覚めた。地震の時なんかに鳴る、メールとは別に強制的に携帯に受信される、アレです。

携帯が聞いたことのない音を発したのと同時に、防災放送が大音量で鳴った。あの大雨でも聞こえたのだから、相当なボリュームだったに違いない。普段は放送されていても、内容まで聞こえないことが多いから。

さて、その内容はというと、大雨で避難指示が出たという。避難勧告は何度か経験したが、避難指示は初めてだ。

移動に時間のかかる高齢者はすぐに非難を開始せよとのことだ。

うーーーん。・・・だって、すごい雷よ?ゴロゴロじゃなくて、ドカーン!バーン!って感じの爆発音がひっきりなしに鳴っている。しかも雨はたたきつけるように降っている。

この雷雨の中、外に出るほうがキケンじゃない?外を歩いていたら、落雷にあって死んじゃいそうだ。雨もバケツひっくり返したように降っているから、歩けやしないじゃない?

今のところ、避難開始は年寄りだけでいいなら、私はじっとしていていいのかな?でも、こんな雨の中、年寄りを避難させるのはホントに危険だ。

とはいえ、もしかしたら土砂災害なんかが起こって巻き込まれるかも?でも、雷だって落ちてくるかも?

こりゃ、究極の選択だね~。

「どっちにしても危ないんなら、めんどくさいからじっとしといたほうがいいな。」

と、私は思った。地元のみなさんがどうされたのか、知らない。

まぁ幸い、避難指示が出た後すぐに雨は小降りになってきて、雷もやんだ。やれやれ、よかった。きっとみんなも出かける準備するべき?どうする?とか、言ってる間に雨やんじゃったって感じじゃないかな?

だけど、昨日はつくづく考えさせられた。

災害がある度に、市区町村の対応が問題視されるが、この場合どうしろというのだろう?もし、これで被害が出ていたら、報道で不手際を指摘されるんだろうか?

ここ数年、急に激しく降ることが多くなった。温暖化の影響なのか、はたまた、別の理由なのか、専門家の間でも意見はいろいろあるらしい。だけど、もしそれが温暖化のせいなのだったら、私たちにもできることは・・・ある?

家庭からの二酸化炭素排出量が一番モンダイらしいから、各自がちょっとでも無駄なエネルギーを使わないように気をつける。・・・とか?

そんなの、一人が頑張ったって何にも変わりはしない。・・・って、思う?

東日本大震災の直後、みんなが気をつけて節電した、あの気持ちを忘れないならば、実現不可能じゃないかも。

ありあまるモノに囲まれて、恵まれすぎているこの生活。何かある度に、考えちゃうな。

ああ、そうそう。でもね、昨日はあの放送と携帯の避難指示、両方同時に発せられたのは良かったなと、思う。

とても避難できる状況じゃなかったけど、「何かが起きるかもしれないのだ」という心構えができただけでも、ずいぶん違うと思うから。眠っている時にいきなり何か起こっても、対応できないもんね。起きて服を着かえているだけでも、違うよね?

だから、

ありがとうございます。役所の皆さんはきっと避難所開設で走り回っていたんでしょうね。

知らないところで私たちのために走り回ってくれている人たち、ホントに、ありがとう。