2015.10.17

「和恵ちゃん!」と、名前を呼ばれて目が覚めた。

どこから?

たぶん、頭の中から。

起きなきゃいけない時刻なのに、熟睡してたから、「ああ、ありがとう。」

久しぶりだな~。と、身支度しながら考えた。

外から聞こえるのではなく、頭の中の方での大音量で、グワンと鳴り響く。・・・そしてそれが、なんとも懐かしい響きなのだ。

最初にこの声に起こしてもらったのは、子供たちが幼稚園・小学校の頃だった。幼稚園のお迎えに行かなきゃいけない時刻に、うたたねをしていた時。

母の声に似ているが、・・・ちょっと違う。「ああ、ばあちゃんかな?」と、自然に思った。祖母が亡くなって少し後のことだったから。

当時、主人の転勤で生まれ故郷の岩国を離れていた。「遠くにいるから、ばあちゃんも何かと気にかけてくれてるんだな?」と、嬉しかった。

こっちに帰ってきてから、最近はあの声もご無沙汰だった気がする。今朝、久々にたたき起こされて、嬉しかった。今はあのころとは違うけれど、家族がバラバラに離れて暮らしている状態だから、祖母もまた、気をつけてくれてるのかな??

オカルトっぽく感じるかもしれないけれど、私にとってはとても自然な感じで、見守られている安心感があるのだ。

こんなことを話すと、「あなたは霊感があるの?」なんて、聞いてくれる人がある。

いえ、全く!!ナイ、ナイ。そんなものは持ち合わせちゃいません!!ただ、家族は大事にしているつもりなだけ。

そういえば昔、兄も、そんなことを言っていたっけ?亡くなった祖父の声に呼び止められ、すんでのところで交通事故から免れたって。・・・体はなくなっても、じいちゃん、ばあちゃんは、見守ってくれている。その安心感に包まれて生活できる自分はなんて幸せなんだろう?

ただ私の場合、あわや大惨事なんて状況じゃなくて、ただの寝坊防止ってところが笑えるけどネ?一体あんたはどんだけ寝てんの?って。(笑)