2017.06.25

新幹線のデッキにて

「どっちのドアが開くんでしょう?」
「たぶん、こっちですよ。」
・・・一斉に移動する。
「たった5分遅れただけでも、タイヘンですよね?」
「ギリギリで計画立ててるほうが、悪いっちゃ悪いんですけどね?」
「アハハハハ!」

まもなく駅に到着する。
初対面で、年齢もバラバラな男女4人。その中に流れる不思議な連帯感。
ドアが開くと、一斉に飛び出した。
ダッシュ!!

電気系統のなんとやらで、遅れてしまった新幹線。乗り継ぎ時刻が迫っているものだから、ドアが開くのを待ちかねて、飛び出す準備万端で待っていた。
結局みんな、乗り継ぐ先はそれぞれ違ったらしくて、バラバラな方向へ飛び散って行った。
きっともう、会うこともない。どこの誰かも知らない。

一緒だったのは、遅延した新幹線に乗り合わせていたこと。そして、時間的余裕なしに次の乗り継ぎ計画を立てていたということだけ。
イライラしながら到着するのを待っていて、かなり早めに出口へ行った。

みんな殺気立っていたに違いないけど、一声かけてみただけで、その場がなんとも和やかな空気に変わった。(笑)
「どうぞみんな、次の乗り物に間に合いますように。」
って、祈るような気持ちにさえなってくるから面白い。(笑)

「ふう!乗れたぞ!」
・・・と、思いきや、今度は在来線まで、途中で何度も止まってくれる。・・・!!

結局、すごい速足で目的地に到着。
なんともスリル満点な電車旅行だった。

ちなみに、目的の研修会には、何とか間に合った。(笑)
めでたし、めでたし。