2017.02.20

卒業したばかりの子供が自力で車を買える方法があったんだ。と、気づいたのは、長女が高卒で就職した時のこと。
彼女は高校卒業と同時に自動車運転免許を取得したので、中古車を購入した。
自分が無利子で借りたお金を使って、車は一括の現金で購入した。

どういうことだ!?・・・これには、我が家のお小遣いのルールが大きくモノを言っている。

中学校までは、生活に必要な物は親が買ってやっていたので、小遣いは、本当に”お小遣い”ほど渡していた。

だが、高校生になってからは、社会に出て行く準備が必要かと思い、全てのお金を自分で管理させるようにした。

具体的には、お小遣いは月1万円。

学校で必要な物品も、部活で使うユニフォーム、ラケットの類から、部活の遠征費用、資格取得の検定代金、更には、私服に、下着から、医療費まで。

ぜ~んぶ自分の小遣いから出させた。

2,3年生に進級するときには教科書もだ。

当然、月に1万円だけでは、足りない。それらは、奨学金から賄わせた。

つまり、月々1万8千円無利子で貸与される奨学金を、自分で口座を作り管理させ、自由に使わせた。

上限は合計2万8千円ほど、月々使えるお金がある計算だ。

「奨学金は借金だから、使ってしまったら後々返済しなければならない。
できるだけ、手をつけずに残しておいて、卒業したらそっくり返済したい。」

と、みんな思っていたようで、使うお金はできるだけ親からもらった1万円以内で済むように、頑張っていた。

結果、奨学金は全額に近いお金がたまった。
大学に進学した息子は当座の手持ち金がかなりあり、大学での奨学金が借りられるようになった夏まで、数ヶ月間はそのお金でしのげた。

就職した長女は、卒業後に一気に返そうと思っていたらしいが、中古車のローンを新たに組んで利子を払うより、貯めた奨学金からキャッシュで買った。
奨学金の返済計画に従って、月々払えば、利子を払わなくて済む。

奨学金の本来の目的とは違うが、高校生活のために使った残りなのだから、計画通りにちゃんと返済すれば問題はないだろう。
なにより、無駄使いをせずに辛抱した3年間のご褒美だ。(笑)

この小遣い制度で思わぬメリットがあった。

「歯医者は高い!」と気づき、歯磨きをよくするようになった。

資格検定は、一度で合格するように必死で頑張った。友達とは、本気度が違ったらしい。
「だって、みんなはもう一回受けてもお母さんが払ってくれるけど、ウチの母さん出してくれんもん!!」

親の側からは、子供にかかるお金は毎月1万円の定額だから、思わぬ出費で慌てることもなかった。(笑)

とまあ、こんな感じで、我が家のお小遣いについては、こんな感じ。

お金の管理は自分でさせるのがなかなか良かった。・・・デス。(笑)