2017.06.15
「あれ?道具は?・・・今日は鉛筆じゃないよ?」
というと、「あれ?昨日お姉ちゃんが『明日は硬筆だよ。』って、言ったよ?」
確かに昨日、外出先にウチの娘から電話があった。
「かーさん、明日は硬筆?毛筆?」
習字教室の生徒が、聞きに来ているという。
最近その子は振替授業をしたので、いつもの感覚とは違って、わからなくなってしまったようだ。ふつうに毛筆の日だと答えた。
・・・なのに。
この食い違いはなんだろう??
娘が帰宅してから話し、原因が分かった。娘は「モウヒツだ。」と伝えたらしい。
低学年の子には、「毛筆」「硬筆」というのがよくわからない。
だから「フデ」「エンピツ」と言わなきゃ通じなかったのだ。
「モウ」も「コウ」も似ているから小さい子には意味不明なのよね~!!
そういえば、この子が幼稚園の時にもそんなことがあったなぁ。
「来週はエンピツだよ。」
と、言った。そしたらおうちに帰ってから、
「何か言われたけど、何なのかわからないから聞いて来てくれ」とお母さんに言ったらしい。
お母さん:「ああ。・・・”来週”が分からなかったんだ!」
そうか!そこか!!
わが子が大きくなっちゃって、小さい子の感覚を忘れかけていた自分に気づき、以後気をつけていたつもりだった。
久々にやっちゃいましたな~。(^^♪
ウチの娘には”毛筆”で伝わっても、「”筆”だと言ってね。」と、娘に念を押さなかった私の失敗。
いつもは学校から直接来るから、前日に道具を持ってくることが多いこの子。
幸い、この日は保護者が在宅だったので、取って来ることができて大丈夫だった。(笑)
ただ、・・・せっかく前日のうちから聞きに来てくれていたのに、役に立たなくて申し訳ない。
このことを通して、わかったことがある。
私たち、コトバを大事にする者たちは、相手に伝わる言語でモノを言わなくちゃいけないということ。
いくら「ハッキリ言った。」と主張してみても、わからない相手には通じない。
常に相手に応じて、相手に伝わるコトバを使わなきゃ。
しかも、その子が前の日に聞きに来た理由は、「お母さんに聞いたら、『ようわからん。』って言った。」
なのだ。
ちゃんと毎月のお手紙で「硬筆は〇日です」って、伝えてあるにもかかわらず。
いくらちゃんと書いて渡したつもりでも、お母さんたちにも伝わっていないんじゃ、ダメだよね~。
親にも、わざわざ聞きに来た子にも、伝わらなかった・・・。(泣)
つまり、書き方も、話し方もマズかったっていうこと。
もっとわかりやすく目立つように書かなきゃダメだったんだね?
あ、でもね?
うれしいのは、「ようわからんけど明日は習字がある!!どっちなんだか聞きに行こう!!」って、思ってくれたところ。
・・・センセイはうれしいよ!!(笑)