2017.06.16

もう6月だが、今年度になって初めて小学校の書写授業のアシスタントへ入った。
この頃は小学校も運動会が春になり、新学年早々、てんやわんやだったみたい。
「書写の授業そのものも、今日が今年初めてなんです。」ってことで、あわただしかった様子が伝わってきた。

さて、我が家での習字教室とは違い、学校ではやっぱり気を遣う。
だから、私自身もすごく勉強になるのだ。
だが学校の先生は先生で、すごく喜んでくださる。

私が行くと、普段とちがって子供たちがすごくシーーンとして、落ち着いてとりかかるのだそうだ。
(そりゃそうでしょう。いつもの担任の先生とはちがって、知らないおばさんが来るんだから。)
そして、私が指導している様子を見て、
「私ももっと褒めなくちゃ。あそこでほめるのか!」と勉強になるんだと、言ってくださる。

いえいえ、お互いさまですよ?
だって私自身もいつも刺激を受けて帰りますから。
ふだんとは違う場所で、違う子供たちに向かっての指導だから、飛び切り上等の笑顔で、思いっきりほめられるんです。

・「うーわ――!」と、頭を抱えたくなるような字を書いてきた子供にも、必死で良いところを探し出してほめる。
・「ここのところをちょっとだけこうやってみたら、もっと良くなるよ。」とつけ加える。

そしたらみんな喜んで頑張るんだけど、その姿を見るたびに、私は心が痛くなるんです。
「ああ、お金を出してウチの教室へ通ってきてくれる子供たちにこそ、こうしたとびきり上等の対応をしなくちゃいけないのに。」
ついつい慣れから、ぞんざいな指導をしている自分がいるんじゃないか?
・・・学校の指導では、そんな自分に気づくことができる。

私自身の意識をを整えることができるから、私は私でとても良い勉強になるんです。
だから先生、一緒ですよ。
お互い、時々違うことがあると新鮮だから、
・・・だからいいんです。(笑)