2015.12.28

大分県が六曜の載ったカレンダーを回収するという事件。なんでも、「科学的根拠がない上、偏見や差別など、人権問題につながるおそれがある」からだという。

でも、それってどういうこと??

ワケわからない。

だって、冠婚葬祭にまつわる仕事をしている私は、手帳なら、絶対、六曜が記載されているものをわざわざ選ぶ。あれが載ってなきゃ、予定が立たない。六曜のないカレンダーは、「使えないな。」とさえ、思う。

しかも、「科学的根拠がない」って、どういうことだろう?

じゃあ、七曜には科学的根拠があるの?と、聞きたい。あれはそもそもキリスト教で七日かけて神様が世の中を作ったっていう話が元になってるんだったと思うんだけど、違うのかな?それに天体の名前をつけただけでしょ?

西洋のものなら何でも良くて、日本の昔からのものは徹底排除したい、日本文化アレルギーにかかっちゃってない?

一般の私達は、それが差別につながるとか、偏見だと言われても、「は?」って感じな気がする・・。

実は、不勉強なので、私は、六曜が一体どこから発生したものなのか知らない。日本で出来たのか、中国から来たのかも知らない。けれど、広く今の日本人が習慣として大事にしているというのはわかる。だから、重んじる心を持ってしかるべきではないのかな?と思う。

大分県では、斎場も、友引に稼働するのだろうか?職員さん、嫌じゃないかな?いくら科学的根拠がないからと命令されても、受け入れられないところはあるんじゃないだろうか?

そもそも、それがどういう論理で、「偏見」や「差別」にまで発展するのだろう?

昔、ビルメンテナンス会社に在籍していたことがある。当初、「友引が斎場の清掃日」というルールは、新鮮な驚きだった。でも、みんなが避けてきた日なんだから、当たり前だと思うし、それに異議を感じたこともない。

むしろ、その習慣を面白いと思った。日本人の心を感じたものだ。

何でもかんでも西洋文化と合わないからと言って排除したい心。それは、私たち日本人の文化を全部打ち壊してしまいたいという、よその国の人の意見ではないかな?

もっと、自国の文化に誇りを持って、堂々と生きていきたい。

今回の騒動で、心からそう思った。