2015.09.02

昨日、寮生活している娘から電話があった。

彼女がいつもかけてくる寮の公衆電話に、こちらからかけなおすのが常だ。だが今回、もう1台の電話番号を教えてくれた。いつも使っていたほうの電話機が壊れたらしい。それじゃ、今度からこっちの電話だけになるのかな?と、思った。なにせ、ケータイ持ってないのはウチの子だけだったから。

「いや、それが最近、私以外にも公衆電話使う子おるんよ。直してもらえるかもネ?」と言う。

どうやら、新入生の保護者からの問い合わせに、「ケータイ持ってない子もいますよ。」って、寮母さんが答えているらしい。1年生にケータイ無携帯の子が二人いるとか。

時代の波には明らかに逆行しているのだが、私は中高生にはケータイは不要だと、思っている。スマホなんか、もってのほかだ。

「寮に住んでるのにケータイないなんてかわいそう。買ってあげて。」などと親切に言ってくれた娘のお友だちがいるが、これは私の信念だから曲げられない。

むしろ、寮に住んでるからこそ、持たせては危ないと、思う。メールやSNSが使える環境にいると、大人の知らないところで無用に世界が拡大される。あまりにも簡単にネットにつながることのできる状況は、自己管理が難しい年齢では、ん~・・・。と、思う。だって、大人でもネット依存症みたいになってる人、いっぱいいるし!

その上、直に本人に連絡がつく環境では、大人との対話の練習ができない。私たちの子供の頃は、友達の家に電話をする時は、まず親に挨拶をしてから、かわってもらうのが常だった。そういう日ごろの何気ない生活の中でこそ、社会常識は育まれるのだと思わない?

それが今や、親という関所はものの見事にショートカットされて、本人にラインで直通。

いやはや、大人とちゃんと会話できない青年が育つわけですわ・・。

というわけで、ケータイ持たない子が寮にわずか2名といえども増えたのは、喜ばしいことだと大いに歓迎!!

うーん。時代の流れとは全然違うけど・・・。(笑)