2016.06.20

大概の字は書いてきたつもりだったが、そうではないことに気づかされたのは最近のこと。

我が習字教室では、名前をうまく書けるようにすることに重きを置いている。

なぜなら一生のうちで一番たくさん書く字は、自分の名前だから。

さて、去年から入ってきた子の名前に「臼」の字がはいっているんだけど、当初これが上手く書けなかった。

生徒が、ではなくて、手本を書く私が、である。

なかなか形が決まらなくて、その1文字のためにその10倍くらい多くその字だけを書いて、やっと他の字に追いつく感じ。

今日は硬筆の日なのでその手本を書いたのだが、またしてもその字だけ、別紙にたくさん書いてから本番。

・・・まるで、こっちが習ってるみたい!!(笑)

「臼」という字は日常の文章にはあまり出て来ない。それこそ、固有名詞に使うくらいかな?

さるかに合戦のお話でも書けば、出てくる?・・・って感じか。

漢詩を書くことが多い漢字部門の書道では、・・・書いた記憶がないかも!?

センセイと呼ばれながら情けないことこの上ないが、現実だからしかたない。

今日は子供たちが書いているそばで、私も紙にその子の名前を何度も何度書いてみた。

ようやく満足に書けた名前に〇を付けて、「これを見て書いてーー。」

何か月ものおつき合いになるから、その字にもだいぶ慣れてはきたけれど、まだまだ、ウォーミングアップしてからじゃないとサッと書けないのが悲しいところ。

でも、そうやって練習しながら書いて見せるのも、いいかな?と、今日は思った。

センセイだって、苦手な字もある。

だけど練習してたら、うまく書けるようになるんだ。センセイだって、練習するんだ。

ってことを、知ってもらうのも悪くない。

紙に向かって一緒に書く。何度も書く。

そうやって、私も上手になる。

習字教室をやっていて一番勉強になるのは、・・・私だな。(笑)