これは、本当にあった、ある日の出来事です。
あの時の恐怖は、おそらく一生忘れないでしょう。
現に、15年ほど経った今でも、鮮明に覚えています。
あれ?
明るいな。
え?日差しがまぶしい?
・・・ハッ!?
ガバッ!!(起き上がる)
キャ―――!!何てこと!!
寝坊しちゃった!?
今何時?
やだ!!
11時じゃん!!
もうお昼前!?
「みんな――!!ごめん!!
朝よ~!!
もう、こんとに明るうなっとる!!」
と、子供たちの部屋にダッシュしながら叫んで戸を開けると・・・誰もいない。
布団もきちんと片づけてある。
・・・え?なに?誰もいない?
どうした?何が起こった?
あ――良かった。あの子たち、私が起きなかったから、ちゃんと自分たちで起きて、学校行ったんだ。
どうやら下の子を、幼稚園に連れて行ってくれたのかな??
呆然としながらキッチンへ向かう。
朝ごはん食べたのかな?
と思いながら流しを見る。
ちゃんと洗われた茶碗。
ああ、茶碗まで洗ってくれてる。
・・・あれ?
この茶碗の置き方は??
・・・私が洗って、この順番にここへ置いたな~。
え?どういうこと??
と、思考がここまで来て、やっと思い出した。
その日は小学校高学年の参観日の日。
でも、朝から熱っぽくて、ダルかった。
当時5年生だった長男が、
「母さん、参観日なんか来んでもええよ~。」
と言ってくれた。
末っ子を幼稚園の集合場所まで連れて行った後で、帰宅して寝たんだった。
初めて、子供の参観日をサボった日だった。
私の体調を気にして、参観日に来なくていいと言うようになったことが、嬉しくもあった。
反面、こうやって、親から離れていくんだな~と、ちょっと寂しい気もした。
ああ、そうか。
ちゃんと子供たちを起こして、送り出した後だったね。
良かった良かった。
と、気づくまでに、5分はかかった。(笑)
・・・その間の恐怖といったら!!
今朝、目覚めとともに、あの時の情景がフラッシュバックして飛び起きました。
なぜか?
それは昨日、ある知人が寝坊したと言ってるのを見たからかな?
彼女には、確かまだ小さい子がいて、低学年?いや、幼稚園?
つまり、若いママなのです。
大変だっただろうな~。
と、思いながら寝ました。
で、今朝の目覚めとともに、もう15年も前のことが鮮明に思い出されたわけです。
さて。
そこまで思ったところで、考えました。
私なら、この失敗をどうするかな?
うん!こうする!!
失敗はチャンスに変えよう!!
これはとても良い機会ではないか!!
「失敗しちゃってごめんね。
でも、大人だって失敗することはあるんだよ。」
ということを伝える。
「だから、ママが失敗しても、あなたが大丈夫なようにしないといけないよね?」
と言って、目覚まし時計の使い方を教えるだろうな。
「ママが寝坊していたら、あなたがママを起こしてね?」
これで、母親一人だけの責任から、親子共同責任へと、変えられる。
うん。我ながら、なかなかナイスアイディアだ。(*^^)v
振り返って考えてみるのに、私はいつもそんな風にやってきました。
「アンタんちの子は、小さいころからしっかりしとったよね~。」
なんて、よくご近所さんから感心されるのだが、何のことはない。
私がだらしないから、子供が勝手にしっかりしてきただけのこと。(笑)
ただ、失敗するたびに、謝るのと同時に「だから自分でちゃんとしてね」と、伝え続けてきました。
母親だって、人間だから、失敗もするんです。
それを、ちゃんと子供に分からせること。
「うちの母さんは油断ならんぞ」と、思わせることも、立派な子育ての秘訣です。
そう、だから、一人で重圧をしょい込まないで、みんなで共同責任にしちゃいましょう。\(^o^)/
キモチがとってもラクになります(^^♪
失敗で手痛い思いをした直後の今が、チャンスですぞ!!
追伸
え?ところでその時、旦那はどうしていたのかって?
我が家はその時、主人の出張中だったんです。
彼女(その知人)の事情は知らないけれど、きっと、お仕事の都合か何かで、母子二人だけだったんでしょうね?
そういう時に限って、事件は起こるもの!(笑)