おばさんの迷子ちゃん

日曜日に、セミナーを受けるために博多へ行きました。
毎月参加している、セールスライティングのセミナーです。
写真は、当日カメラマン役をしていた方が撮ってくださいました。
背景がぼやけて被写体だけがよく見えるように写るんだそうです。
確かに、後ろで機械操作をしているS氏の手が、いるんだかいないんだか分からないみたいに、ぼやけて見えるな~。

さて、この私。
・・・うん。我ながら、なかなか良い笑顔だ。(*^-^*)

ところで、今月も、よく行くいつものセミナールームでした。
博多駅から徒歩7~8分かな?

目的のビルのすぐ手前まで行ったところで、途方に暮れた顔をしているおばちゃんを発見!
私もおばちゃんだけど、もうちょっと年上、一回りくらい上のおばちゃんでした。
手にしたハガキと周囲を見比べては、キョロキョロしています。
つまり、どこから見ても分かりやすく、迷子のご様子。(^^♪
人通りの少ない道だったので、私をめがけて近づいて来られます・・・。

うわっ。私だって地元の人間じゃないんだから、道を聞かれても困るな~。

とは、思ったものの、時間に余裕もあったので、ちょっとくらい一緒に探してあげてもいいかな?と思い、にこやかに応じることにしました。

だけど、何の心配も不要でした。目的地は同じビル!

「あ、それなら私も今から向かうところです。一緒に行きましょう。」

その方は2日連続でセミナーに参加するところだったそうで、「昨日はちゃんと行けたのに、今日はわからなくなっちゃった。」と、ひどく落ち込んでおられたのです。

階も一緒で、会場が開くのを待つため、喫茶室へ一緒に入りました。
私は仲間がそこにいたので、そちらへ行きました。
その方は別のソファーに座って、何やらバッグからテキストを出して読み始めておられました。

名前も知らない、どこの人かも知らない。
でも、たったその時ちょっとだけ一緒に歩き、一緒にエレベーターに乗り、ほんのちょっとだけ会話した方。
もうきっとその方と会うこともない。
たとえどこかで出会ったとしても、顔すら覚えてはいない。

そう思うと、なんだか無性に何かつながりの足跡を残したくなるのです。
その部屋から出る別れ際、カバンに入っていた『白鳩』を差し上げました。(*^-^*)
ええ、私が信仰している生長の家の小雑誌です。

なんだか、その方が参加されるセミナーは、某有名私立大学の通信課程のスクーリングみたいでした。
すごいな~。その歳で、何か勉強されているんだな~。

・・・いや、私も一応勉強しに行ったんですけどね、どうやら話の桁が違いました。(^^♪

そんな、ちょっとした行きずりのほんのちょっとの出会い。
でも、そういうちょっとした事が大切な時も、きっとあるんじゃないかな?
・・・そんなふうに思います。(笑)

めったにないことでしょうけど、かつてこんなこともありました。

もう15年ほど前のことです。
その時もセミナー会場での出会いでしたね、偶然にも。(笑)
広島で実用習字のセミナーを受講した時でした。
お互い岩国同士だったので話が合い、お昼ご飯を一緒に食べた人でした。
私は忘れていたのですが、どうやらその時にも『白鳩』を上げていたらしいのです。

それから10年ほどたって、その方と着付けの仕事を一緒にするようになりました。
しょっちゅうお会いするようになりました。
けっこう話が合います。仲良しになりました。
でも当然、10年も前にたった一回、セミナーで会ってご飯を一緒に食べただけの人の顔など覚えているはずもありません。

ある時、着つけ師仲間のみんなに『白鳩』を上げていた時に、その方が言ったのです。
彼女:「昔ね、こんなことがあってね、その人からこの本をもらったことがあるんよ。」
武内:「え?あんなところで、こんなことがあって、ああで、こうで、・・・!!」
両人:「え―――!!あの時のあれは、あなただったの!!」

今回のそれが、そんなふうになるなんてことはきっとないけれど、でも、なんとなく、そういう出会いの時に、つい渡したくなるのです。(笑)

どうぞ、今回のその方にとって、実り多いセミナーでありましたように。(#^^#)
そして、その方のオシアワセに役立てますように。(#^^#)