習字教室に、新しい子を迎えたら、初めての生徒にはどうしても手がかかる。
準備の仕方も、道具の扱い方も。
いざ練習が始まると、
筆の持ち方、扱い方、動かし方、墨のつけ方、・・・。
特に低学年は、まだ学校でも習字は始まっていないから、何もかもが初めての経験。
つきっきりになってしまうので、他の子に申し訳ない気になる。
・・・でも。
この一言で、みんなホッとした笑顔を見せてくれた。
武内:「Oちゃんも、最初の時にはこうやって先生がつきっきりだったよね?覚えとる?」
O:「うん!!覚えとる!」
武内:「Iちゃんは?だいぶ前だから忘れちゃったかな?」
I:「覚えとるよ!私もいっぱい線を書いた!」
(最初の練習日には、字じゃなくて線を書かせるので。)
“自分もかつてはそうだった。”という事実を思い出させる。
すると、
子供にはちょっと寂しかったり残念だったりすることも、急に喜びに変わるものらしい。
もしかしたら、
それはあなたのおウチの中でも、一緒かな?
下の子に手がかかって、上の子がついおろそかになってしまう時。
「あなたも前にはこうだったのよ。だけど今は一人でなんでもできるようになってくれて、ママは助かるよ。」
っていう一言で、子供は急にオトナになれる。(笑)
ほんのちょっとの言葉かけ。
・・・あなたは、ちょっとした一言、足りてますか?