2017.03.06
週末。いつものように結婚式場で留袖の着付けの仕事をした。
その時のお客さんの中に、お茶をやっていらっしゃる方があった。
「毎週着物着るのに、着せてもらうんよ。」などとおっしゃる。
そんなに度々着られるなら、ちょっと練習してご自分で着られた方が安上がりだろうに。
と、思いはしたが、なにせお住まいが遠方だったので、教えてあげることもできない。(笑)
さて、その方にはとても喜んで頂けた。
「キレイにキチンと着せてもらった」と、大満足のご様子。
日ごろよく着られる方には、喜んで頂けることが多くて私も嬉しい。
・・・あ、でも、勘違いしないでくださいね?私が特別に技術が優れてるっていうわけではないですよ?
喜んで頂けるには、ちょっとしたポイントがあるんです。
着付け師の中には、「着慣れている方が苦手」という人もいるけれど、私は好き。
何故なら、慣れていらっしゃる方には、ご自分の型があるから。こだわりがありそうな人は、雰囲気でわかる。
それぞれのポイントで、「衿合わせはこのくらいでよろしいですか?」「腰ひもはこのくらいで良いでしょうか?」「褄の上がり具合はこれぐらいですか?」などと、一々聞いてあげたら、当然、ご本人の好きなように出来上がる。
だから、結局、最終的にはご満足いただける着付けが出来上がる。
なので、カンタン。(笑)
喜んで頂ける仕事をするには、相手の好きなようにしてあげないといけない。そのためには、相手に聞いてあげることが一番の近道だ。と、思う。
とはいえ、慣れていない人には分からないから、標準でやらないといけないし。
つまり、慣れている人かどうかを最初に見分けることが、肝心?・・・なのかな?(笑)