最近、
書道教室の先生たちへのセミナーを開いている。
現在2回目の講義が終わったところだ。
2回ほどやってみて
気づいたことがある。
ああ、だから私の生徒さんはいつも、
・目をキラキラ輝かせて
・前のめりになって
・しかも全身で
受講してくれるんだな~(^^♪
ということ。(*^^)v
他の多くの指導者さんとの違いを
自分では意識していなかったけど、
そうか!そういうことか!
と、気づかせていただいた。
だから、
人様にモノを教えるということは、
何より自分の勉強になるんだなと
改めて実感し、
お集まりくださっているみなさんに
感謝することしきりである。
さて…。
じゃあ私は今回、
一体何に気づいたのか?(#^^#)
知りたい人だけ、
続きを読んでね。(笑)(笑)
その秘密
指導者と受講者。
伝える側と受ける側。
この両者は、
何によってより深く信頼関係を築くことができ、
伝えている内容が
より深く相手の心に刻まれるのか。
せっかく教えているのに、
自分の伝えたい事が伝わらない。
せっかく習っているのに、
指導者の指導内容が身につかない。
なんて、悲しいもんね?
それが分かって嬉しかったわけ。
ということで、
今日はそれについて語ろう。
最近よくある「ほめる教育」。
あれって、なかなかの落とし穴だ。
いくらほめても、
うまくいかないのはなぜか?
ま、今回私が気づいたのは
まさにそれなんだけど。(笑)(笑)
あなたはどう思う?
叱るより、ほめて伸ばせ。
いろんなところでよく言われるから、
頑張ってる人も多いと思う。
だけどね、
いくら表面を真似してみても、
内容が伴っていなかったら空回りするのよ。(^^;
普通の人は、
表面的なマネなのかな~
って、気づいちゃったわけ。(笑)(笑)
その証拠に、
私の話を聞いて、
「全力で褒めたらいいんだな」と、
理解された人が複数人おられた。
1人じゃない。
ホントに
そういう風に聞こえたらしい。
だけど、
私が伝えたかったのは、
そうじゃなかった。
もしかしたら言い間違えたかな?と思って、
録画を再生してみたけど、
やっぱり私は
「全力でほめろ」なんて、
言ってなかった。(笑)(笑)
でも、みんなはそのように理解したんだな~
だから、そこが違うんだな~
と、分かったわけ。(*^^)v
本当に大事なこと
じゃあ私は何と言ったのか?
それは…。
「全力でいいところを探せ」
と言った。
指導する時に大事なのは、
「相手のうまくできているところはどこか?」
ということにフォーカスすることだ。
決して、「ほめる」ことじゃない。
どちらも似ているけど、
全然違う。
何が違うか?
「全力でほめる」というのは、
「頑張ってほめる」に近いと思う。
頑張らなきゃ褒められないのは、
褒めていることにはならないわけよ。(^^♪
だって、いいと思ってないのに
褒めなきゃいけないから、
全力出さないとほめられないわけでしょ?
そうじゃなくて、
良いところを全力で探す。
全力出すのは、
「いいところを探す」という行為そのものだ。
全力で探せば、
良いところが見えてくる。
「おおおお~~~!
ここは素晴らしくできたじゃないか!」
小さなことでも、
キラッと光ることは必ずある。
もし何も見つからなかったら、
過去と比べてみたらいい。
「この間よりここが良くなってる」
というところは必ずある。
それを探すことに全力を尽くすのだ。
それが、
指導者が何より力を入れるべきこと!
と、私は思っている。
全力で良いところを探し、
それが見つかったら、
別に全力出さなくても、
勝手に、自然に、褒めたくなる。
褒めるのは、
自然にほめたらいいだけ。
一番大事なこと
自分が全力を尽くすのは、
美点を見つけ出すことだ。
それができるか?できないか?
何ごとにおいても、
一番大事なのはそこだな~って、
今回気づいた。
相手の素晴らしさに気づいたら
普通にそれを認めるだけ。
表面的に見れば、
それは単に褒めているだけかもしれない。
でもそうじゃなくて、
心の底から相手のよい点を見つけ出せたら、
自然に尊敬の念もわいてくるし
じゃあ、
もっと良くするには?
というアドバイスができる。
相手がうまくできていないところを
指摘するんじゃなくて、
「もっと良くなるには
どこをどうしたらいいのか?」
ということだけをアドバイスするのが、
指導者の役割だ。
やってることは、
表面的に見たら
普通に添削してるように感じるかもしれない。
だけど、
本質的には全くベツモノ。
だから私は添削するのが嫌いなのだ。
一所懸命お書きになったものを
朱墨で訂正するなんて、
おこがましくてできない。(^^;
あそこにもここにも、
キラッと光ったものがたくさんあるから。
だからそれを朱墨で汚してしまうことは
私にはできなかった。
小学生に指導していたころ、
よその教室を経験したことのある子からは
よく言われた。
どうして先生は、
オレンジ色の墨で直さないの?
だって、
せっかくみんなが一所懸命書いたのに
先生がそれを汚しちゃ悲しくない?
あなたが書いたものは素晴らしいから
先生は汚したくないんだよ~。
そう答えていた。(^^♪
ホントにそう思っていたから。(#^^#)
書いて見せるのは、
別の紙に、こうやるんだよと、
その子の筆で書いて見せるだけ。
みたいな、
過去のことも思い出して懐かしくなったりする。(笑)(笑)
まとめ
それにしても
指導者さんたちを相手に話をしていると
いろいろと勉強になる。
私の師匠が
かつて言っていた言葉は
本当に正しかった。
教えんにゃあ上手にならんぞ。
上手になりたきゃ教えろ。
その通りだな~~(^^♪
だから、
私の元に集まってくださって、
それに気づかせてくださって、
ありがとう!!
心の底から感謝を伝えたくて、
今日は世界に向かって伝えてみる。(*^^)v