きっかけは、彼が着ていたTシャツでした。
ウチの書道教室に通う、アメリカ人の男の子。米兵さんのお子さんです。
「何が書いてあるの?」
どうやらそれは、彼のお父さんの部隊名と、その部隊のニックネーム。
Tシャツの前と後ろにそれぞれ書いてあった。
・・・のだと思う。多分。私の英語の聞き取りが間違っていないなら。(^^♪
初めて来た日に、半紙に好きな絵を描かせてみたら、彼は筆で飛行機の絵を描いた。
もしかして、と思って聞いてみたら、やはり彼のお父さんはパイロットだと言う。
しかも、戦闘機のパイロットなのだと、嬉しそうに言っていた。
昨日は、Tシャツの話から始まったのだが、”飛行部隊”という単語が聞き取れず、スペルを書いてもらった。
それでもわからず、辞書を引いた。
そばから辞書をのぞき込んだ彼が、そのとなりにあった、”部隊のリーダー”という言葉を指さして、これが自分の父親だという。
なるほど。
彼のお父さんは、戦闘機のパイロットで、しかも部隊の隊長さんなのか!
そりゃカッコイイ!!
実にクールじゃないか!!
と言うと、彼はとてもとても嬉しそうに目をキラキラさせるのだ。
将来、自分もパイロットになるのだと言う。
だから、very very hard に勉強するんだそうだ。
一所懸命勉強して、お父さんと同じ職に就く。
ああ、なんて素直な良い子なんだろう。(#^^#)
自分の父親の仕事に誇りを持ち、それがカッコイイと思えて、自分もそれを追いかけていく。
中には、たとえそういう特殊な職であっても、それをカッコよく思えない子だっているだろうし、不満に思う子だっているだろう。
だけど、彼はそうじゃない。
もしそんな特殊な仕事じゃなかったとしても、彼はきっと、お父さんがカッコよく見えて、お父さんを追いかけたい子に違いない。
目の輝きを見ればわかる。(#^^#)
そんな素直な子に育っているのは、やはりお母さんの育て方が良いのだろうなと、思う。
日本に住んでいるからというだけの理由で、わざわざ小学生に書道を習わせたい親が他にどれだけいるか?
せっかく日本にいるのだから、日本の文化を子供に学ばせたいという積極的なところは素晴らしい。
その子は、素晴らしい考えを持ったご両親から愛情いっぱいで育てられた、心の豊かな子なんだと思う。
さて、夜の大人の書道教室では
そんなことがあって、とても嬉しい気分だった昨日は、夜には大人の書道教室があった。
そこには大人に混じって書道をする中学生が一人いる。
彼からすれば、おじさん・おばさんどころではなく、じいちゃんばあちゃんに近い年齢の大人たちも混じって書道をしている。
家から近いからとはいえ、それでもそこにやって来る彼は素晴らしい。
きっと、書くことが好きなんだろうなと思う。
昨日は、その子が修学旅行のお土産だと言って、みんなにお菓子を配ってくれた。
も――――っ!!どの子もどの子もいい子ばかりで、涙が出ちゃうじゃない!!
昨日はホントに嬉しくて、もらったお菓子は仏様にお供えして寝た。
・・・今日のおやつに、食べよっかな??(*^^)v