2017.07.05
これを書いている現在は、朝の9時。
台風も過ぎて行って朝から日差しがまぶしく、「今日は暑くなるんだろうな~。」と、思っていたのににわかに暗くなってきて強い雨に。
4年前にあった、同じような状況を思い出し、一人で笑う。
その日、中学校から娘が電話をかけてきた。
卒業アルバムに乗せる写真を撮影するからユニフォームが必要なのに、忘れてしまった。〇時までに持ってきてくれというのだ。
その〇時まで、あと1時間しかない。なのに、今のこれと同じように、にわかに暗くなった時だった。慌てて準備している最中に、大雨。しかも、その時は激しい雷も伴っていた。
当時、我が家では日中に車がなかったので、学校へ行く手段はチャリしかない。カッパ着て行こうかな?とも思ったが、雷はだんだん激しくなる。
2~3時間すればやむだろうとも思ったが、それでは娘の指定した時刻に間に合わない。
・・・迷わずタクシーを呼んだ。
当然のことながら、領収書をもらい、夕方帰宅した娘に請求した。「あなたの小遣いから出してね。」
一瞬、「う。」と詰まった後で、財布を持ってきた。
「わかった。ありがとう。今、これだけしかない。残りは来月のお小遣いもらった時に返したのでいい?」
なんとも素直な返事!!ちょっとかわいそうになったので、少しまけてやった。(苦笑)
「考えてごらん?母さんがカッパ着てチャリこいで忘れ物を届けたとするじゃん。万一、その最中に雷が落ちて死んじゃったら、あんたは一生後悔するんよ?『ああ、あの時に私が忘れ物をしたばっかりに、母さん死んじゃった。』って、思うのはかわいそうじゃろ?だから、私は安全なタクシーを使った。何かモンクある?」
なんていう、用意していたセリフも言わずに済んだ。(笑)
どうやら娘はその話を、毎日提出していた日記に書いたらしい。
先生からは、「お母さん、ナイス!!」
と、コメントでほめてもらった。(笑)
車を使わない、不便だったあの頃。
面倒くさいことも多かったけど、毎日楽しかったな~。
おまけに、忘れ物をしたら痛い目に合うという、教訓もできたし。(笑)