呉服屋さんもレンタル屋さんも教えてくれないこと

2016.12.05

12月になった。
来月の成人式にむけて、新しい帯結びの開発を楽しんでいるこの頃だ。

さて、普段着物を着る機会の少なくなった昨今、着せられる側も着せる側も忘れがちなことがある。

成人式は真冬だから寒いのだということ。

式場によっては暖房のよく効かない施設もある。
この辺だと、大竹の体育館?
今年(いや、正しくは来年だが)はどこでやるのか知らないけれど、もしまたあの体育館なのだったら、・・・寒い!!
美容院で着付けをする時には思いっきり暖房が効いているから、お互いに寒くない。
着せつけるこちら側はむしろ暑いのだ。毎年、半そででも汗だくになるし。
それで思いが至らないことが多いんだけど、着せられて美容院から外へ出たら、当然そこは真冬なわけで、寒い。

成人式が終わって着物を脱ぐところまでお手伝いする機会があればよくわかるのだが、
「ああ~寒かった。」といって手足が冷たくなって帰って来るお嬢さんも、結構いらっしゃる。
そもそも寒いからと、ヒートテックなどを着こんで来られたお嬢さんは、たいてい黒っぽい色のシャツを着ている。
そう、脱がされちゃうんですよ。着つけ師に。

衣紋(首の後ろのところ)から黒いシャツが見えたらカッコ悪いから。
「後ろ前に着たら大丈夫って聞きました。」と言って着てくる人もいるけど、今度は前が見えそうだ。
っていうので却下。脱がされる。
というのは、毎度毎度の風景だ。

シャツの襟繰りもモノによって違うし、お嬢さんの体形もそれぞれ違うから、それで見えなくなる人もいるかもしれないけど、バッチリ見えちゃう人もいる。
だから、衿周りが大丈夫な人もいる。
でも、動いているうちに見えちゃう人の方が、多い気がする。・・・っていうわけ。

なので、私的にはお薦めなのがワイドネックの白いシャツ。

娘が着ているのを初めて見た時には思わず叫んだ。
「これ!!どこで買ったのーーーー!?」
「GUウォームワイドネック」という商品名だ。
確か去年は「あったかワイド」とかなんとか、ちょっと違う名前で売ってた気がするけど、昨日買ったのは、「ウォームワイド」と表示してあった。
後ろも前も、しっかり開いていて、正に着物のためにあるような下着!!
色は白ですよ、白。
衿周りが見えなくても、着物の場合は袖口から黒いのが見えたら台無しですから。

別に成人式じゃなくても、私は子どもの卒業式に出る時など、冬場の着物には必需品になっちゃいましたネ、この肌着。
こんなこと、呉服屋さんも、レンタル衣裳屋さんも、だーれも、教えてくれないんですよね~(^^♪

だからここで、叫んでます(笑)。