ウチの習字教室では、稽古が済んだらみんなでお掃除する。
そもそもこの教室が始まったときが、近所のママ友からのお声かけだったので、母親目線でいくと、
「お友達のお家に迷惑かけちゃいけないから。」
・・・という感情は自然に湧いてくるし。
その上、当時はまだこの家も新しかった。
「ちゃんと掃除してから帰らせてよ～。」
って、言ってくださるので、みんなで雑巾持って「よ～いドン！」が始まったわけだ。（笑）
そんなわけで、このお掃除の習慣は私から始めたわけではなかったんだけど、それがかえって、なかなか良かったな～。
と、思っている。(^^♪
ほかの教室では
よその習字教室の中には、子供には筆だけ持って来させるという方針のところもあるらしい。
道具の出し入れの時間がもったいないから、そういったことは教室側で全部やるのだと。
もちろん、それにはそれなりの利点がある。
だって、道具を出したり片づけたりって、小学生には結構な負担なのだ。
時間だって、慣れないうちはずいぶんかかる。
実際に字を書く時間が、ほんのちょっとになってしまうことさえある。
だから、そんなことに時間をとられるよりは、無駄な時間をなくして、できる所は運営側でやってしまおう。
という考え方にも、一理ある。
そしたら、字の練習がたくさんできるから。
「せっかく預かったお子さんだから、少しでもたくさん練習させて、上達させたい」というキモチも、理解できる。
子育てでは何が大事か？
だけど、私はウチの教室のやり方が気に入っている。
そもそも、道具の出し入れや後片付けは、「そんなこと」と切り捨ててしまって良いことなのか？
もしかしたら、それこそが子供には必要なことなのでは？という気がするし。
私自身から始めたわけではなかったことも幸いするんだけど、子供の教育ということを考えると、お掃除をさせるというのも、大事なことだと思う。
頭の良い子に育てるには、教科書の勉強だけじゃなくて、身の回りの細かいことを自分でできるかどうかということは重要なんじゃないかと思っている。
・道具を出したりしまったり。
・墨がこぼれたらどうやって拭いたらいいのか。
・余った墨汁をどう始末すればいいのか。
いくら上手な字が書けても、成績だけ良くても、掃除もできないような子に育ててしまっては残念。
一見無駄な時間に見えることの中にも、大事なことはあると思う。
最重要な教科とは？
教育で一番大事なことは、人間として生きていく力を身につけさせることだという信念もあるし。
学校の教科の中では、一番大事なのが家庭科だと思っているくらいだし。（笑）
入学試験や入社試験で家庭科を取り入れたら、日本はもっと素晴らしい国にならないかな？
・・・とまで、思っている。（笑）
だって、そうでしょ？
食べること、着ること、生活すること。衣食住の基本は、教科で言ったら家庭科。
それさえできたら生きていく力は身についていると思う。国語や算数は、ある程度できたら何とかなる。
だけど、身の回りのことがちゃんとできなかったら生きていくのに困っちゃう。
で、そういうふうにしていたら、段取りをとることも上手になるし、物事を順序立てて行うこともできるようになる。
結果として、勉強だってできるようになっちゃうわけだ。＼(^o^)／
我が家の方針？
我が家の子育て方針は、そういうわけで教科の勉強をちゃんとせよといったことは、一度もない。
その代わり、家の手伝いは、いっぱいやらせた。
ただ、「やらないといけない宿題は、ちゃんとやりなさいよ。」と、言っただけ。
テストで悪い点をとって帰ってきたときにモンク言ったって仕方がないしね？
だって、それはもう結果でしかないから、悪い結果が出て、一番しょんぼりしているのは本人だもん。
親がガミガミ言って追い打ちかけても、しょうがない。
保護者からの声で決まった方針
・・・ま、とかなんとかいうことは、我が家の教育方針なわけであって、よそ様に押し付ける気は、さらさらなかった。
だけど、やっぱり世の母親のキモチからいえば、「人様に迷惑かけない子に育てたい」というのも本音なんだなと、わかった。
だからこそ、「ちゃんと掃除させてから帰してよ。」だったのだと思う。
そういうわけで、
「月謝をもらってるくせに、生徒に家の掃除までやらせるのか！」（怒）
と、お思いになる方には、ウチの教室は、向いていません。
「人様に迷惑をかけない、ちゃんとした子に育てたい。」
というお気持ちをお持ちの方なら、喜んでお子さんをお預かりします。(*^-^*)
結果として、習字の日はみんながお掃除してくれるから、床の雑巾がけができて、イイ感じ。(*^-^*)
お陰さまで、我が家がキレイになります。
いつも、どうもありがとう＼(^o^)／
という、おまけがついて来るわけ。(*^-^*)
