2017.05.25
先週末の結婚式場での着付けのお仕事。
その日はたくさんの方に着物をお着せしたんだけど、最初のお客さんで失敗しました。
帯を締める段階で、「襟元がちょっとゆるかったかな?」と、気づいたのです。
なので、襟をぎゅっと引っ張って胸ひもの中に入れ込んで修正。そのまま仕上げたんですけど・・・。
どうやら後でまたゆるんでしまったらしいのです。
と、いうわけで、実は着付けた私本人には、「ちょっと不安だ」という自覚がありました。
だけど、式場スタッフみなさんが、私をかばうような発言をしてくださる。
「本人が襟をさわったから崩れたんだろう」「普通にしててあんなに崩れるわけないでしょう。」「着付け直後の時に見たけど、ちゃんとできてたよ。」などなど・・・。
キレイに直したけれど、「このまま最後までちゃんとしてたらいいけどな~。」と、不安が残ったのは確かなのです。
普通は、それでも最後までそのままキレイに保ち続けることが多い。
今回はしかし、最後までもたなかった・・・。
それどころか、えらく乱れちゃった。
だからここでこっぴどく叱られるのが常だったんだけど、
「いや、あれは仕方がない。」などと言ってくださるもんだから、どうにもお尻がむずむずするような・・・。
「お客さんが少々どんな動きをしようとも、崩れるような着付けをしてはいけない。かといって、苦しくなるような締め方をしてもいけない。そこは着付け師の腕の見せ所でしょう。」
などと、「理不尽だ!!」と逆らいたくなるような注文をいただくことが多いこの現場で。
「武内さんが着せたんだから、まちがいない。」と、思っていただけるようなポジションをもらえたことを、喜ぶべき?
いやいや、それはダメでしょう。
ラクな着心地でありながら、しかも最後まで崩れない着付けをする。それを、短時間でスピーディに仕上げる。―――それが私たちに求められていること。
もっと、もっと、上手にならないといけないなぁ。
今回、叱られなかったからこそ、かえって深く反省させられた。
もっと練習しなきゃ。
ごめんなさい。