左利きは直すべき?

2017.02.23

「先生、一つ芸をしてあげる!!」
「見て見て!」

教室へ入ると、あやとりを持って女の子たちが群がってくる。このクラスは2回目だから、みんなも顔を覚えてくれたみたいだ。何だか学校の先生になったみたいで、すごく楽しい。(笑) 今日は岩国小学校での書写授業のアシスタント。

・・・ええ、ちゃんと毎週行ってますよ。(笑)

最近子育てリクエストに応えてばかりだったので。たまには習字の話もアップしなくては、私が何者かが不明になっちゃう!?

さて、今日のクラスにて。

担任の先生から、「左利きの子にはどうしたらよいだろうか?」と、質問を受けた。

左利きというのは、素晴らしい個性だと思っている。野球でも、ほかのスポーツでも、左利きの選手は有利だし。せっかくの素晴らしい個性を、うずめてしまうのはもったいない。

それに、実は習字というのは左利きの子の方が教えやすい。左利きの子には、左手で書かせるべきだと、私は思っている。

なぜなら、右手で書いた場合、筆を引っ張るように動かすから筆が斜めになりやすい。傾いてしまうと、穂先がうまく使えなくて上手に書けないのだ。

その点、左手だと、押すように書くので、傾けようとすると逆に穂先が折れ曲がってしまって書けないから、どうしても立てて書かざるを得ない。だから、早く筆を立てて書けるようになる。こっちの方が指導はしやすい。早く上手になってくれるので、見ていて楽しいし。(笑)

毛筆の時だけは右手でと指導する方もあるようだが、そういうわけで、私は反対に1票!(笑)

昔の話で、お名前も忘れてしまったのだけれど、台湾のある書道家。
彼は両手で同時に2行の文字を書く。というパフォ-マンスをしておられた。別々の文字を左右の手に1本ずつ筆を持って同時に二行書いていくという、超人的な技。ピアニストが左右別々に鍵盤をたたくようなものだろうか?・・・びっくりしたが、達人は右でも左でも書けるのだなと、ひどく感心したのを覚えている。

左利きは、悪いことじゃない。昔はよく、無理やり矯正したりもあったようだが、使い易い方の手でなんでもやらせてあげればいいじゃない?左利きには左利きの利点があるはず。(笑)

・・・とはいえ、こういうご意見も、確かにあります。