百周年、おめでとうございます。

2016.10.02

「いい幼稚園が近くにあって、良かったよね~。」
と、話しながらご馳走をいただいた。
岩国染香幼稚園創立100周年記念式典と祝賀会。
大正4年に始まった、岩国で一番古い、いや、歴史のある、由緒正しい幼稚園だ。
山口県でも、一番最初にできたんだったっけ?
来賓は、市長や、全日本私立幼稚園の会長さんとか、偉い人たちがいっぱいだ~。
園児が仏様の掛け軸に献花。「帰命無量寿如来♫南無不可思議光♫」のかわいらしい声で始まった。

来賓のお話の中で、「染香幼稚園は”愛で育む幼児教育”をしている」という言葉があった。
ウチの子が通い始めた頃は、完全給食が始まった他の幼稚園と違って、完全弁当だった。
それがちょっとタイヘンそうで、私もどうしようかと迷ったことがあるのは事実。
でもその時に、お話しして下さった副園長の言葉で決めた。
「たとえ冷凍食品をチンして入れるのでも、良いんですよ。毎日お母さんがお弁当箱を洗って、お弁当を詰めるという作業が、子どもに愛情を込めて育てるということなんです。」
そうか、毎日のお弁当はタイヘンそうだけど、幼稚園のたった3年だ。頑張ってみようかな?と、思った。

また、文字や数字など、机上で色々教えるのより、もっと大事なことは、幼稚園の行き帰りに手を繋いで歩くこと。道端の花を一緒に見る。虫を見る。風を感じる。季節のうつろいを肌で知る。

・・・そういったことを親子でやるのが、幼児教育なんだ。
と、教えられた。
何事もスピード化した社会だから、早い・安いがもてはやされる。
でも、子どもにとって本当に大事なのは、ちょっと振り返ってみて、ゆったりした時間を持つこと。
・・・これは、ヒマな人だけができることなんじゃなくて、忙しくても、自分からそういう時間を作り出す。
しなきゃいけないことにしてしまえば、・・・できないことはなかった。
そうとう心にゆとりを持たせないと、なかなかできないけどネ?

何事も、「早く早く。」と思ってしまいがちだった私だけど、子供と一緒にスローで、原始的な毎日を過ごすことで得られたものは、数えきれない。
良い幼稚園が近くにあって、本当に良かった。
百周年、おめでとうございます。
心から。