2016.10.31
昨日行った結婚式場での着付けで。
おん年何歳か、お聞きしなかったけれどもかなりのご高齢の方がおられた。
いつものようにお願いしたのは、「一番ラクな姿勢で立ってみて下さい?」
・・・案の定、急にしゅーーーっと前のめりに。
つまり、今から着物を着せてもらうのだからと、シャキッと気合い入れて立っていらっしゃったわけだ。
でも、そのままの状態で着せてしまうと、時間の経過とともにだんだん前にかがんできてしまって、ついには裾を踏んづけるまでになってしまう。
だから「いつも通りの一番ラクな姿勢で。」
と、指示するのが高齢者にお着せする時のキホン。
というのは、いつも一緒に仕事させてもらう先輩の受け売りだ!!(笑)
で、その曲がった状態(ほぼ90度くらいに)のお婆さんに留袖を着せて、曲がったままで帯を締めて・・・。
「ああ、こりゃあラクじゃ。帯締めてもらったらラクになった。」(笑)
なんと、帯が支えになって、前にかがんでいるのがラクになるらしい。
腰の曲がった同志のお友だちから、「帯を締めてもらったらラクになる」と、聞いてはいたが、本当だ!(笑)
と、大喜び。
へ~。そうなんだ!!
結婚式の間だけ留袖を着て、披露宴では洋服に着替えるという予定だったのだが。
ご本人は「背中が曲がったままで着せてもらって楽だった。結局最後まで着物で過ごした。」
ってことだったらしい。
その上、式場の係の人からは「最後までずっと着てられましたが、襟元も崩れてませんでした。」
との、嬉しい報告まで。
きゃーーー!!良かった!!(祝)