2016.11.08
先週末に仕事へ行った結婚式場でのこと。
割と最近、よその式場で結婚式があったばかりというご一族に遭遇した。
お身内で留袖に振袖、訪問着もあったかな??・・・まぁとにかく、何人もの方が色々と着物をお召しになった。
私たちは普通にいつも通りにお着せしていたんだけど、じっと見ておられたおばあさんが話し始めた。
「あなたは上手ねえ。この前の式場の着付け師さんは、・・・。」
と、前回、ご遠方での挙式の着付が悪くて困ったというご不満を。
1人、言い始めるとみなさん口々に、ああだった、こうだったと、話し始められた。
実はこの時の着付では、私的には1か所ほど満足できなかったところがあり、気になっていた。
とはいっても、決して脱がせてやりかえるほどのことではなく、ほんのちょっとした点で、「お客さんでそれに気づく方は多分おられないだろうな?」ってレベルのことなのだけれど、私としては気になっていた。
でも、「これは上手に着せてもらった。」
「これは気持ちよい着付けだ。」
と、口々にほめて下さるので、まぁ、満足して頂けてるなら、いいかな~。でも、申し訳ないような、嬉しいような、・・・なんともこそばゆい思いだった。(苦笑)
前の式場での着付け師さんがどうだったのかは見てないし、話を聞いただけなので何とも言えない。けど、年配の着付け師さんだったということだから、きっとベテランさんだ。
・・・ヘタだったのだとは、思いたくない。
「そんなベテランさんだったのなら、もしかしたら、体調がお悪かったのかもしれないですね?」
などと、答えた。
それはそれで問題があるけれど・・・とも、思いながら。
やっぱり、後々になってからでも不満が残るような着つけは、してはいけない。
自分のコンディションがどうであろうと、お客様にとっては人生の節目にあたるハレの日を彩る仕事をさせて頂いているのだ。
いつもいつも、真心こめて、最高の仕事をさせて頂こう。
と、改めて思った。