2017.07.28
「今使っているエネルギーを全て自然エネルギーに変えたとしても、温暖化は止められないんですよ。」
と言われたら、「え?再生可能エネルギーばかりになっても、温暖化するの?」って、とっさに思いませんか?
そう、知っていても、別な切り口から話し出されたら、思考が追い付かない。知ってる事実なのに、話し方が変わっただけで違う話のように聞こえるから不思議だね。
問題なのは、動力源としてのエネルギーだけじゃない。動物から出るメタンガスだ!!
・・・っていうことなんです。
上のグラフは、気象庁のHPから拝借してきました。
人為起源の温室効果ガスの総排出量に占めるガスの種類別の割合
(2010年の二酸化炭素換算量での数値: IPCC第5次評価報告書より作図)
だそうです。
100年間で気候変動へ与える影響は、なんとメタンのほうが二酸化炭素よりも25倍も高い温室効果を持つ。
大気中のメタンガスの20~30%が、反芻動物のげっぷによるものだといわれている。
というお話。
え?知らない?じゃあ、知ってくださいな。
ここ数年のひどい降雨災害。それの原因が温暖化にあるということは、だれでも実感している通り。だけれど、じゃあそれを防ぐために二酸化炭素排出さえ減らせさえすればばいいのかというと、それだけじゃダメ。メタンガスが問題だという。
日本に住んでいたらピンとこないけれど、世界で確実に増え続けているのが牛の放牧場。密林を切り開いてどんどん拡大される牧場。草が生えてるならよいかというと、そうではない。なぜなら、そこで飼育されるのは牛だから。
ではなぜ牛を飼うのか?
先進諸国の人たちが食べるため。さらに、新興国もどんどん経済成長してきて、みんながより贅沢なものを食べるようになってきた。みんながほしがるのが牛肉。ファーストフード店で提供される格安のお肉は、深刻な森林破壊のもとに成り立っている。
などという話は、これを読んでるみんなは周知の事実だと思うけれど、なかなかやめられないのが人の習慣。
「私が小さいころには、今ほど牛肉はお店に並んでいなかった。」
というと、若者はびっくりするんだろうな。
もっと言うなら、150年前には、日本では牛肉なんて食べたこともなかった人がほとんどだったわけ。牛は田畑を耕してくれる大切な仲間だった。そのかわいい牛ちゃんを、食べ物として扱う産業が日本で始まったのはいつ頃なんだろう?
牛は反芻動物だから、大量のげっぷを出す。そのげっぷが温暖化の原因だとは、牛肉大好きな方には、耳に痛い話ですな。
だから、ちょっとばかり昔を思い返してみて、肉食を減らそうよ。
今、世の中はちょっとずつ変わってきた。美味しいものさえ食べられたらよいのではなく、体にいいものを食べようという風潮。菜食生活を勧める団体が増えてきた。
それは、「体にいいものを。」というのが趣旨なんだけど、もっともっと世の中を良くしていきたいという私たちは、「環境のために。」という観点から。
いきなり変えるのは大変だから、ちょっとずつでも減らしてみませんか?肉食を。
毎週焼肉食べてたなら、間隔をちょっとずつ広げてみるとか。しょっちゅうステーキ食べてたなら、何か月かに1回に変えてみるとか。
あなたが何を選んで食べるかということが、子供たちの未来を左右する。
もっと住みよい地球にするために、私たちにできることは何だろう??
よーく考えながら、できる限り迷惑かけない生き方をしていきたい。(笑)