侮るなかれ山の中・・・みんなで迷子になった件

週末、家族で山仕事に行きました。

山仕事と言っても、大したことをしたわけでもなく、ただ、道の草を刈りながら進んでいっただけです。
目的は、うちの山がどこにあるのかを子ども達に伝えること。

なにせ、私たち夫婦だって、かなり怪しい記憶をたどっての山歩きです。

おじさんに教えてもらったときには、ここにこんな風に印をつけてもらったんだよねー。
あったあった。この木の皮が剥いてあるところは、あの時の印だ!!

昔はここが畑で、すいかとか植えてたらしいよ。
こんな山の中に。
・・・確かにちょっと平らになって、畑っぽいよね?
今は山にしか見えないけど。

ここから上がうちの山で、上は尾根が境界だと教えてもらったんだよねー。
上までは行ったことないんだけど。
・・・行ってみる?
というわけで、みんなで登っていきました。

ほう!!

何かてっぺんに目印の石があるよ?
ホントだ!!
どれどれ?

こっちが廿木で、こっちが近延だって書いてあるね。

道しるべがこんな山の中にあったんだ!
昔の人はこの辺までしょっちゅう歩いて来てたのかなあ?
記念に写真を撮っておこう。

と、まあここまでは良かったのです。

ちょっと手前で私はきれいな榊を見つけていました。
帰りに採って帰ろうと、思っていました。

下から上り詰めたところにいい榊があって、そこから左に曲がってきたんだよね。
榊の所から下に降りればいい。

分かるよー。
あの榊の木が降り口の目印だ。

と、思ったのは良いものの、その榊が見つからない。あんなにわかりやすい場所にあったのにねー。
おかしいねー。
「かーさん、これはもう来すぎてない?
こんなに遠くじゃなかったじゃろー。」
おかしいねー。
あの榊はどこへ行った?

などと、やっているうちに、・・・完全にわからなくなってしまいました。

まあ、高速道路の上の方だから、遠くで車の音が聞こえます。
なので幸い、方角だけは、分かります。

こんなシダは生えてなかったよねー。
あれ?竹があるよ?
上る途中に竹はなかったよねー。
おかしいねー。
ま、左右はだいぶずれたみたいだけど、とりあえず道まで降りてみよう。

・・・やっと道までたどり着きました。

ええ~?
これはだいぶ戻りすぎじゃない?
もっと奥まで歩いたところから登ったよね?

思ったのと全然違うところに着いたねー。
でも、通った道で分かる所に降りられてよかったねー。

というわけで、山でいったん迷ったら、全然わからなくなってしまうことが良~くわかりました。(^^♪
でも、みんなで迷ったら全然怖くなかったねー。

教訓:榊を目印にしようと思ったら、先に切って置いておくべし。

【続編】あくる日は、別の場所に行きました。

よ~し、今日もばっさばっさ刈りながら進むぞー!!
と、張り切る私と、生暖かい目で見上げる娘。
やっぱ、山仕事は地下足袋がいいです。
できたら、スパイク地下足袋が欲しい。。。

昨日の教訓があるので、榊を見つけたら、切って置くべし。
そしたらここだ!ってわかりやすいし。

今度はけっこう急な斜面を登りました。
縦に並んで登ったら、上の人が踏み落とした石が当たって危ないね。
横に広がって登ろう。

広がりすぎて、横に迷子になったらまずいよね。
「おーい!!」
「ヤッホー!!」
と、叫びながら登ることしばらく。
最後について来ていたはずの娘の声がだんだん遠くなる。

「どこにおるー?」
「登るのあきらめた!今、降りよる!」
「道で待っといてよー!」

てっぺん付近で集まったメンバーで反対側の境界に当たりをつけ、
降りてみました。
ちょっと左右にずれたら降りてる間に分からなくなっちゃうのは、前日に経験済み。
だから、声をかけて遠くへ行きすぎないように気をつけながら、時には滑り台のようにずり落ちたりしながら。

お~い!!どこじゃー!!
と、下で待っている娘と叫び合いながら、声を頼りに。

今度は、思った通りの場所に降りてくることができました。

ちゃんちゃん♪

ちゃんと榊を持って帰ることができました。
これで神棚にあげることができるぞ。

というわけで、ちょうど枯れたところだったので、榊を替えました。
お正月も、これでいけそう。

そうそう、お正月用に、松の枝も少し持って帰ったんだよね~。

しまった!!
ウラジロを持って帰ったらいいなーと思ったのに、帰りに採り忘れた!

だ・か・ら!
見たらすぐ採らなきゃ、帰りにはもうわからなくなるんだってば!!

クリスマスはすっ飛ばして、年末気分な武内家でした。(^^♪