2016.03.02

「わー、ホント!目からウロコーーー!」

と言って喜んでくれたのは、大人の実用習字教室の生徒さん。

今日のこと。

どうもうまく書けない字への、私のアドバイスがヒットした。

「並べて書くんじゃなくて、こっち側だけちょっと下げて書いてみて?」

キレイに書いてるのに、キレイに見えない字。

左右や上下のちょっとした配置を変えてみただけで、キレイに見えるから不思議だ。

日ごろ明朝体の字ばかり見ていると、きちんと並べて書くことがキレイな字のキホンのような気がしてくるのだが、それは違う。

タテヨコ直角に交わり、きちんと整列させて書かれた明朝体の文字は、整ってはいても、決して美しくない。

美しい字は、けっこう歪んでいるのだ!!まあ、歪めかたにコツはあるんだけど。

実は彼女は、某大手通信講座のペン習字を習おうとして挫折したことがあった。・・・と、いうのは今日初めて知った。

持ってきてくれたかつてのテキストを見て、・・・なるほど。

手本を見て、真似して書く。

すると、なぞったり、真似した時だけは上手に書けるのだが、さて自分で書こうとすると、うまく書けない。

通信講座の欠点は、そこなんだな~と。

自分で意識して「こっちを下げて書く」「あげて書く」「ここを短くする」と、やればいいけど、なにせ、自分の字のどこが悪いからヘンに見えるのかがわからないのだから、気をつけようがない。

しかも、一所懸命手本を見てその通りにやったつもりなのに、ほんのちょっとした、「右側だけ下げてみる」なんていうことは、はたから見ないと気づかない。

今日はとても喜んでくれたので、私も嬉しい。(笑)

ああ、だからといって、これを読んでカン違いしないでね?

毎週毎週、アッとおどろくようなアドバイスが飛び出て来て、アクロバットな指導で楽しくてしょうがない。・・・っていうわけじゃ、ありません。ええ、もちろん。

この字はどうしてうまく書けないのか、どこをどうイジったらうまく見えるのか、地道に書きながら試行錯誤している彼女だからこそ、「目からウロコ」現象が起きたわけ。

そう、彼女のように、目からウロコな体験をしてみたいあなた、大歓迎です!(笑)

どうぞ「大人の実用習字教室」へ、いらっしゃいませ~。