ご覧の写真は、先日筆耕した賞状の舞台裏(?)です。(^^♪
書き終わって提出した後になって、撮影した机の上の残骸。・・・見事に散らかってますな。(笑)
ええ、賞状書きを頼まれまして、書いたのですが・・・。
なんと、出来上がって納品した後で、紙が傷んでしまって書き直し!というまさかの出来事がありました。(笑)
いや、これはもう、笑うしかない!!アハハ。(泣)
「えええ~!?最後の角印押すとこまでバッチリ手伝って、納品したのに!?」
なんてこと、思ってもしょうがないし・・・。
見せていただきましたけど、・・・。
これはさすがに、
「この賞状もらっても嬉しくない。残念な感じしかしないよね~。」
っていうレベルに紙が傷んでました。
・・・あ、そこ!だれですか!?
「賞状の文字がヘタだから残念」・・・なんて言ってるのは!!
いやまぁその、・・・確かにそうかもしれませんけど、そこはまぁ、置いといて・・・。(^^♪
反省したのです
何に反省したのかというと、この賞状、最初に書きあげた時には「よし!できた!」と、思いはしたものの、私の中では納得できていない部分がありました。
というのは、文面です。
「あて名」という、基本なところで、その賞状は基本を外していました。
文面の書き出しが「貴社は・・・」となっているならあて名は当然、社名でないといけない。
逆に、文面の書き出しが「あなたは・・・」となっているならば、あて名は〇〇会社社長の〇〇さんなどという、個人名になる。
ところが、そこが間違っていました。
文面を検討する段階で、言うには言ったけど、うまく伝わらず、皆さんの意見で基本を外した形で書くようになってしまいました。
さらに、本文の文章が、私としてはどうも納得できていない、ちぐはぐな感じがしていたのです。
でも、
「依頼主のおっしゃる通りに書くことも大事かな?
書き手には納得できなくても、依頼主が良いと思うものを書くべきよね?」
と、思ってしまい、妥協した私がいました。
結局、出来上がったあとで書き直しという事態になり、反省したわけです。
「賞状の書き方を勉強したことのある者が、適切な助言をできなくてどうする?」
ということです。
これはおかしいと思うならば、他にどんな文例があり、どういうものが一般的な書き方なのか、もっとたくさんお見せするべきだった。
と、思いました。
結局これは、「書き直した方がいいよ」っていう、大いなるナニカさんの声なき声だ!
と感じたわけです。
ですから、今度は賞状書きのテキストをお見せして、たくさんの文例をご紹介。文面の考察からもう一度やり直しました。
せっかく書き直すなら、私もあちらさんも、双方が納得できるものじゃないと、いやだ!!
・・・と、思いましたから。
その会の幹部のたくさんの人のご意見をお聞きして、総合して文面を練り上げました。
賞状って、ほんの短い文章ですが、結構難しいのです。制約が多すぎて。
・限られた文字数で伝えたいことを言わないといけない。
・一つの言葉が行で分かれないように書く。
・各行の文字数が均等になるように文を作る必要がある。
ということです。
伝えたいことを簡潔に、かつ行の文字数を合わせて。・・・言葉遊びのパズルみたいなものです。
文字数が合わなければ、漢字とひらがなを入れ替えてみたり・・・。
やっと作った文面を提示して、今度はもっとたくさんの人に承諾いただいてから、書き直し作業に入りました。
ふ~!!
できた――――!!\(^o^)/
というわけで、一件落着したわけでございます。
私は毛筆筆耕が本業ではありませんが、習字を教えていると、こういった声がよくかかります。
だから「ある程度のことはできるようになっておかないと恥ずかしいな~。」
と思って筆耕の勉強も一通りして来たわけですが、お役に立てて、良かったです。
今回、良い勉強になりました。
ええ。
自分が納得できていないものは、納品すべからず!!
納得できないなら、よ~く話し合って、どこがどう気になるのかをきちんと伝えてから仕事しないとダメだ。
っていうことです。(笑)
最終的には丸く納まったから、めでたしめでたしでしたけど。
私も、いっぱい書いて、上手になれたし?(笑)