山仕事をしながら書道仲間の会話を思い出す。(笑)(笑)

昨日はたけふぁむの山仕事の日だった。
伐った竹を引っ張ったり、
ボロボロの枯れ竹を放り投げたり、

強い風の中で体を動かしていて、
ふと先日の書道の先生仲間の会話が
思い出された。(#^^#)

「ああ、そういうことだったんだな~」
と気づいたので、
ちょっと書いてみようと思う。

*********
「ひらがなのこれとあれ、
ちょっと違うけど正しいのはどっち?」

実に細かい質問をされるお母さんに
どう対処しているか。

そんなことを話される先生が
いらっしゃって、感心した。

その先生は、
いろんな書写の教科書の書きぶりの
一覧みたいなものをお見せして、
「どっちも正しいんですよ」
と、説明するのだそうだ。

こまごま言われる方には、
教科書を見せるのが一番だもんね?

それを、
すぐ対応できるように準備しておられるところが
「さすがプロだな~」
と、感心することしきりだった。

書道教室をやってると、

そんな風に、
ちょっとした曲がり方とか止まり方などの
すごく細かいことを気になさる
教育熱心なお母さんとか、

正しさを追求したい
完璧主義な求道者さんは、

確かに時々いらっしゃる。

「そこまで気にするんかい?」
って思うけど、(^^ゞ

そちらさんは真剣なのだから、
こっちも本気で向き合わないと。。。(^^♪

でもね、ぶっちゃけ、
文字の書き方で
「これが唯一正しい!」
なんてものはないのよ。

なぜなら、
長い歴史の中でいろんな変遷があって、
今の文字ができているんだから。

どこかの時点で
どなたか素晴らしい書家の文字が
お手本とされることが多いけど、

別の人が同じ文字を
別の書き方で書いておられても、
それはやはり美しければお手本だし。

どっちも美しければ
どっちも正しいわけ。(#^^#)

人の手で書かれてきたものが文字だから、
唯一絶対の形なんてあり得ない。

書くたびに、
どこかが少しずつズレたりゆがんだりするのは、
あたりまえでしょ?

うちの教室でも時々、
「どっちが本当ですか?」

って聞いてくる生徒さんいらっしゃるけど、
私はこう答える。

五体字類(書体の辞書みたいなもの)を見せて、

「こんな書き方の人もいるし、
こんなのもありますね~。

私はこっちが好きかな~?」

これね、こんな質問が出るのは、
考え方の根本が
ぎすぎすしすぎちゃってるのかな~?
って思う。

物事を考える時に、
右か左か?
0か1か?

なんていう、
デジタル的に物事を切り分けて考えるのは、
視野が狭くなってしまうモトなんじゃないかな?

デジタルな切り分け思考は、
便利だけど
心地よさが足りない気がするのよ。

こんなのもあって、
こういうのもある。

こっちはここがよくて、
でもそっちはここがいいよね?

みたいな、
それぞれのいいとこどりをしていれば
もうちょっと心が穏やかでいられるんじゃないかな~
って思う。

アナログな考え方っていうのは、
こんなもんよね?

とかく現代は、
何もかもがすぐに採点されて、

これは〇。
こっちは×。

なんて、切り分けられちゃいがちだけど、

こっちもそっちも、
どっちもいいよ~。

という考え方ができたら、
もっと人は心穏やかに
のびやかに生きられるのではないかと思う。

だって、
・・・人間だもの。(笑)(笑)

だから、
私は文字指導をするときに、
朱で訂正する「添削」はしない。

どなたがお書きになった字でも、
その人が一所懸命書いた字だったら、
それは大切な字だと思うから。

あれもいいよ。
これもいいね。

そんな風に、
穏やかな気持ちでお互いを尊重しあって生きていけたら
それが一番いいのかな~?

と、思う。

そして、
そんな質問をされる生徒さんやお母さんって、
今私がやってるみたいに
せっせと体動かしてたら、
どうでもいいみたいな気がしてくるんじゃないかな~?

なんてことを思いながら、
せっせと竹を並べた。

ああ、なんて気持ちいいんだろう~♪

【今日の結論】

PC仕事もするけど、
こうやって自然の中にも飛び込む。

これが私の心身のバランスを
保てるモトなのかな~?