
昨日はたけふぁむの山仕事の日だった。
伐った竹を引っ張ったり、
ボロボロの枯れ竹を放り投げたり、
強い風の中で体を動かしていて、
ふと先日の書道の先生仲間の会話が
思い出された。(#^^#)
「ああ、そういうことだったんだな~」
と気づいたので、
ちょっと書いてみようと思う。
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「ひらがなのこれとあれ、
ちょっと違うけど正しいのはどっち?」
実に細かい質問をされるお母さんに
どう対処しているか。
そんなことを話される先生が
いらっしゃって、感心した。
その先生は、
いろんな書写の教科書の書きぶりの
一覧みたいなものをお見せして、
「どっちも正しいんですよ」
と、説明するのだそうだ。
こまごま言われる方には、
教科書を見せるのが一番だもんね?
それを、
すぐ対応できるように準備しておられるところが
「さすがプロだな~」
と、感心することしきりだった。
書道教室をやってると、
そんな風に、
ちょっとした曲がり方とか止まり方などの
すごく細かいことを気になさる
教育熱心なお母さんとか、
正しさを追求したい
完璧主義な求道者さんは、
確かに時々いらっしゃる。
「そこまで気にするんかい?」
って思うけど、(^^ゞ
そちらさんは真剣なのだから、
こっちも本気で向き合わないと。。。(^^♪
でもね、ぶっちゃけ、
文字の書き方で
「これが唯一正しい!」
なんてものはないのよ。
なぜなら、
長い歴史の中でいろんな変遷があって、
今の文字ができているんだから。
どこかの時点で
どなたか素晴らしい書家の文字が
お手本とされることが多いけど、
別の人が同じ文字を
別の書き方で書いておられても、
それはやはり美しければお手本だし。
どっちも美しければ
どっちも正しいわけ。(#^^#)
人の手で書かれてきたものが文字だから、
唯一絶対の形なんてあり得ない。
書くたびに、
どこかが少しずつズレたりゆがんだりするのは、
あたりまえでしょ?
うちの教室でも時々、
「どっちが本当ですか?」
って聞いてくる生徒さんいらっしゃるけど、
私はこう答える。
五体字類(書体の辞書みたいなもの)を見せて、
「こんな書き方の人もいるし、
こんなのもありますね~。
私はこっちが好きかな~?」
これね、こんな質問が出るのは、
考え方の根本が
ぎすぎすしすぎちゃってるのかな~?
って思う。
物事を考える時に、
右か左か?
0か1か?
なんていう、
デジタル的に物事を切り分けて考えるのは、
視野が狭くなってしまうモトなんじゃないかな?
デジタルな切り分け思考は、
便利だけど
心地よさが足りない気がするのよ。
こんなのもあって、
こういうのもある。
こっちはここがよくて、
でもそっちはここがいいよね?
みたいな、
それぞれのいいとこどりをしていれば
もうちょっと心が穏やかでいられるんじゃないかな~
って思う。
アナログな考え方っていうのは、
こんなもんよね?
とかく現代は、
何もかもがすぐに採点されて、
これは〇。
こっちは×。
なんて、切り分けられちゃいがちだけど、
こっちもそっちも、
どっちもいいよ~。
という考え方ができたら、
もっと人は心穏やかに
のびやかに生きられるのではないかと思う。
だって、
・・・人間だもの。(笑)(笑)
だから、
私は文字指導をするときに、
朱で訂正する「添削」はしない。
どなたがお書きになった字でも、
その人が一所懸命書いた字だったら、
それは大切な字だと思うから。
あれもいいよ。
これもいいね。
そんな風に、
穏やかな気持ちでお互いを尊重しあって生きていけたら
それが一番いいのかな~?
と、思う。
そして、
そんな質問をされる生徒さんやお母さんって、
今私がやってるみたいに
せっせと体動かしてたら、
どうでもいいみたいな気がしてくるんじゃないかな~?
なんてことを思いながら、
せっせと竹を並べた。
ああ、なんて気持ちいいんだろう~♪
【今日の結論】
PC仕事もするけど、
こうやって自然の中にも飛び込む。
これが私の心身のバランスを
保てるモトなのかな~?